田舎の囲炉裏

冬は赤々と燃える火が、夏は表庭から裏庭へ吹き抜ける涼風が、田舎の囲炉裏に坐るあなたの心身を癒してくれる、そんなブログを目指しています。
 
2017/04/15 0:16:57
若さの秘密
3月下旬、糖尿病治療のため入院した時、6階の四人部屋の病室へ案内してくれたのは若い男性医師であった。部屋へ入ると、医師は驚いた口調で「〇〇さんは83歳ですか? 」と筆者の顔をまじまじと見詰めた。筆者が頷くと、「いま書類を見て気が付きました。お若く見えますね。70歳ぐらいかと思っていました」と感嘆された。

初対面の人から年齢よりずっと若く見られるのは、初めてではなく、これまでもよくあった。筆者自身は記憶力を含め身体機能全般の衰えを痛切に感じている昨今なので、若く見られることを有難く思いこそすれ、少しも誇る気になれない。しかし、なぜ若く見えるのかを顧みると思い当たる節がないこともない。

幼時父を勤務先の事故で亡くし、重度障害のある兄のいる母子家庭で育ち、生きるのに大変な苦労をした。障害の兄がいることで、いじめに会うこともしばしばであった。生来、どちらかと言えば荒々しいことが嫌いで、控え目で大人しい性格であったが、父の死後は自分を励まし強く生きることを強いられた。それは物心つく頃からは上昇志向に姿を変え、それなりに努力もするようになった。その生き方は成長するにつれて何事にも容易に諦めず、何らかの結果を出すことに繋がった。それは習性となり、老境になっても変わっていない。期せずして、それが年に似合わない若さになって現れているのかも知れない。

さらに現在も月に三回聴衆の前で佛教の話をさせていただいている。拙宅での「法華経を学ぶ会」(1時間から1時間半 会費不要)、有縁の寺での法話(約30分)、有力葬儀社が主催する「お坊さんカフェ」での法話(1時間半)である。後者二件は主催者から若干の謝礼をいただいている。何れについても2,3日の事前の下調べは欠かせない。その都度、教えることは学ぶことであることを実感している。それが老化を妨ぐ上で少なからぬ働きをしていることは間違いない。