コーヒーブレイク

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2010/04/15 19:45:39
【田舎を歩こう】立山へ 2日間バス旅行 (2) 

 4月10日~11日

 前回は、途中で寝ちゃって、失礼しました。
 いや、眠くて!『寝るには早すぎる』って!? はい、じぇんとるまんは、寝る時刻は早いです。陽が落ちると眠くなるんです。原始的なもので・・・。
 先回は大観峰まででした。
 雄大な大観峰の景色をあとに、再びトロリーバスでトンネルの中を室堂に向かいます。
 このトンネルは、所謂立山(雄山)の腹の中を、ぐりぐりと入っていきます。このトンネルも破砕帯があり、相当の難関だったそうです。


 立山トンネルバスに10分ほど乗って、室堂に着く。
駅から地下道を通って、すぐにホテルに到着する。部屋に入って外を見ると、真っ白。少し雲が出てきたようである。ホテルからはお達しがあって、ほとんど外出が出来ないという。すぐ近くの、『みくりが池温泉』にも行くに能わず。
 そんな中で、16時30分からホテルのスタッフが近所を案内してくれるという。また、日没は6時35分だそうである。夕日を見ようと思っているが、この雲行きでは・・・。

 窓から外を見ていると、子供が二人とお父さんらしき人が、雪をかき集めている。雪だるまを作るらしい。しばらく見ていると、二つの雪だるまが出来た。

 16時30分にロビーに集まり、集団でスタッフに着いていく。外に出るといきなり高い壁にぶつかる。壁には断層がある。上の方に茶色の筋が横にうねっている。黄砂が降ったときに積もった雪だそうである。これらの断層を調べることでその冬の天気や環境が分かるそうである。
 そこを過ぎると広々としたところに出た。一面真っ白で、他には高さを測るための棒が立っているだけである。この雪の下にはハイマツなどが埋まっているそうだ。
 誰もいないと言っても、観光客はいる。そして、ガンジキあるいはアイゼンを装着し登山の格好をした人が数組、山の方に歩いて行った。登山届を出せば許可されるらしい。
遠くの立山連峰も見えるが、残念ながら頂上はガスに覆われている。

 スタッフについて歩いていると、窓から見た雪だるまが立っていた。傍では、未だ三人ではしゃいでいた。
 先に行くと大きな窪地のようなところがある。もちろん、ここも一面が真っ白である。スタッフは、『ここが「みくりが池」です。夏になると水が青々としていますが、今は真っ白ですネ。何が何だか良く分かりませんネ』だと。確かに教えて貰わないと見過ごしてしまうだろう。
 玉殿湧水も雪の下であった。
 更に進んで、『「地獄谷」です。まだ危険で降りられないので、ここで我慢してください。湯気が上がっているのが見えるところが地獄谷温泉です』。確かに、温泉の湯面の黒いところに、白い湯気がホワン・ほわんとうごめいている。そこから先の方にも足跡の道が出来ており行けそうだが、ここから先は行けないという。ずっと先に横長の家が見える。「みくりが池温泉」である。
 ここで引き返す。遠くに富山の市街がぼんやりと見える。

 ホテルに入ろうとしていると、立山連峰の頂上のガスがかなりのスピードで動き始めた。そして、ついに全容を表した。右の方から浄土山、雄山、大汝山、別山等々が雄大に広がっている。一番左に劔岳も頭を覗かせていた。この雄大な景色を逃してなるものかと、すぐに高いところに走って行ってカメラに納めた。かみさんは、この山々を独り占めをしようと山の方に向かって歩く。雪の中に赤い服が目立つ。
 この景色を見ただけで、室堂に来た甲斐はあったと思う(無理矢理ではなく)。
 「このままの状態で夕日まで」と思って、寒い中を我慢しながら待っていたが、残念ながら、しばらくして曇ってきた。夕日は見ることが出来なかった。

 ホテルに帰って風呂に入り、夕食を摂る。ご馳走であった。大分多いような気がしたが、全部平らげた。

 翌日(11日)は朝から雪である。
 雪の中を、アルペンルートの、雪の大谷への雪の廊下のはしりの部分を案内してくれると云うことで、食後に外に出る。
道路の入口(出口)のところの雪の壁は、さほど高くないとは言え4~6mはある。
 この除雪は、両側に跳ね上げるのかと思っていたが、舗装道路をGPSで追いかけ、その道路の通りにブルドーザーで雪を押して行って除雪するそうである。両側の壁は、正真正銘積もった雪である。除雪の費用も、(積もりに積もって)毎年約一億三千万円だそうである。ビックリよ! 記念に、壁に名前を書こうかと思ったが、恥ずかしいから止めた。

 10時30分に室堂駅からトロリーバスに乗って、帰路についた。帰りは来た道を戻る。立山を潜ると(この場合は越えない)、天気は良くなっていた。大観峰では再度景観を味わった。黒部湖でも色々と復習した。
 扇沢からはバスに乗り、高速で帰る。高速道路の渋滞は流石に長い。結局、家に着いたのは20時を少し回っていた。

 今回の旅行は、人が少なく、ゆっくりと山々を見ることが出来ました。それに、何と言っても、黒と白とのコントラストの激しい旅行でした。ただ、どういう訳か、黒部平の記憶がほとんどないんです。カメラにも写っていません。何となく心配です。まっ、良いか?!
 今回の旅行のかみさんの話を聴いていると、なんとなく、夏には雄山に登ることになりそうです。


 ということで、今回の話はおしまいです。
 ご精読、有り難う御座いました。