トランギアと言うほどではありませんが、携帯コンロと書くと何となくボンベを使うもののように解釈されてしまいそうで心配です。 早い話が、宿屋で出てくる鍋物(一人分)や、味噌汁(一人分)の類を暖めるのに使っている固形燃料を燃やすためのごとくのようなものです。 バーナーは所有していますが、ちょっと大きいです。ハイキングなどで簡単に使用できるものをと、市販のものを探しましたが結構な値段します。一番簡単なトランギアでも850円程です。暇に任せて作る事にしました。
ごん(ご承知の飼い猫です)の餌が入っている缶詰(以下『ごん缶』)を利用します。 下の方に孔を開け、上の方3カ所に長さ約3~4cm、深さ約1cmほどの切れ込みを入れてテストしました。この切れ込みでは狭すぎて酸素が不足のようです。深さを約2倍程度にしました。前よりはよくなりましたが、燃料とコップの底が近すぎて完全燃焼しませんでした。 ごん缶を二段重ねにすると同じ径なので不安定になり接着しなければなりません。接続部を半田付けしても熱で溶けるでしょうし、銀蝋付けでも不安です(銀蝋の持ち合わせがない)。そこで食材の入っている階段下の押し入れを探してみたらパイナップルの缶詰がありました。これを使おうと思いましたが、かみさんが『当分は食べません』と言います。仕方なく更に探すとごん缶と同じような大きさの「ゆであずき」の缶詰がありました。組み合わせてみたら考えていたものとピッタリです(径がほとんど同じで、ごん缶に丁度上手く入る。片付けに便利)。かみさんに『ぜんざいを食べよう』と提案し、その缶(以下『あずき缶』)を使う事にしました。何の事はない、缶詰の缶が欲しかっただけですが。 ごん缶の底を切り取りました。テストしてみるとなかなかのものです。ただ、径がほとんど同じなので重ねるとやはり安定性に欠けます。用心しながら使わなければなりません。あずき缶の上の方の4カ所にネジを付けストッパーにしました。序でに下の方に孔を開けて空気の流通をよくしました。 お湯を沸かすテストです。金網をのせてコップに400ccの水でテストしました。火力が弱いのと蓋がないことで少し時間が掛かりましたが、それなりに熱くなりました。カップヌードル用には使えるでしょう。序でに、餅を焼いてみました。これも上々でした。ぷっくりと膨らんで生醤油で食べました。
と言う訳で、缶詰のコンロが出来上がりました。 ごん缶は、上部の巻締部は残して切れ込みを入れた方が強度が出てよいと思いました。
きょうは、コップの蓋を作ります。材料は以前に頂いた揖保乃糸の蓋を利用します。 |