一昨日(7/18)、山の仲間と一緒に武尊山に登りました。今回は、総勢6名です。 前回(四阿山)もそうでしたが、今回も牧場(武尊牧場)から出発です。 今回は、武尊牧場(スキー場)からリフトで三合平まで行き(楽です)、三合平の登山口から歩きます。花咲湿原への分岐を経て、武尊避難小屋(高山平)、セビオス岳を通り、中ノ岳を巻いて武尊山山頂の往復です。 天気は上々で、リフトから振り向くと赤城山がよく見えました。しかし、武尊山頂では本来なら360度の展望ですが、生憎霧が出て真っ白でした。 登山道は、なだらかな登りで楽でした。湿原が近いせいかぬかっているところがおおくあり、靴は泥だらけになりました。頂上近くになると200mほどの高度を稼ぐために急騰になり、鎖場を二つ超えます。中ノ岳を巻くのにトラバースしますが危険はありません。初夏とあって花を存分に楽しめた一日でした。
行程(往復):-
武尊牧場 (リフト)⇒ 三合平 ⇒ 花咲湿原分岐 ⇒ 武尊避難小屋 ⇒ セビオス岳 ⇒ 中ノ岳 ⇒ 武尊山
7月18日 三合平の出発は8時40分。登山口から林の中の木道を歩く。 ブナの林はまだ新緑といえる緑。そして、やがて白樺、ダケカンバの林になり、木もれ日を浴びながらゆっくりした登りを気持ちよく歩く。 30分ほど歩いたところで、少し広いところに水芭蕉が咲いていた。花が小さいと思っていたら葉も水芭蕉とは少し違っている。実は『ヒメカイウ』と言う花だった。 そんな登山道を気持ちよく歩く。映画『眠る男』(1996年小栗康平監督作 (じぇんとるまんは知らない))のロケ地を通り、花咲湿原への分岐に出る。武尊山まで5kmという字が見える。まだ、歩き始めてから2kmしか歩いていない。先は長い。起伏はあるものの平坦な道が続くし、路傍には色々の小さな花が咲いていて、歩くには楽だ。ただ、湿原の近くと言うこともあり登山道はぬかるみが多く、道の真ん中を通れないところも多々ある。時折、泥の中に入ってしまい靴は泥だらけになる。 出発してから1時間30分若で武尊避難小屋(高山平)に着く。避難小屋は三角形で7人くらい入れるようだ。道のりからすれば、ここがほぼ中間地点になる。先にも書いたように、ここまではなだらかな樹林帯の中を歩くので体力的には楽だが、周りの見晴らしはよくない。足下はぬかっているところが多々ある。精神的には路傍の花が頼りである。 相変わらず林の中だが時折笹原になり遠くが見えるようになる。少しくだって登り返すとセビオス岳である。標識がないからどこがセビオス岳やらはっきりとは分からないが、何となく分かったような気になりながら歩く。少し登りがきつくなってきて、しばらくすると林が途切れる。前方に高い岩陵が見える。中ノ岳である。かなり高く見える。そして、ここからが本当の急騰になる。道も石が多くなり、ガレている。鎖場も出現し大分息も弾む。鎖場を過ぎると少し緩やかになり中ノ岳をトラバースして(少し大げさかな?)、前武尊・剣が峰への分岐に出る。ここまでくるとこっちのものだ。武尊山頂まであと800m。ただし、標高差は60m。 途中に『菩薩界の水』という水場がある。一人ずつ順番に飲む。冷たくて何とも言い難い癒しの水である。 少し行くと今度は『鳳の池』と書いてある沼地(?)がある。三ツ池とはこのことかナ? そして、先に進むと今度は大雪渓に出くわす。大雪渓とは大げさ過ぎるが、7月というのに雪がそれなりに残っていた。これを過ぎるとすぐに日本武尊像が見えてくる。そばに行ってよく見ると、両手が何かをも持っていたような格好をしている。あとでパンフレットを見ると剣を持っていたようである。改めて撮った写真を見ると脇に折れた剣が立てかけてあった。 顔見知りではないが一応挨拶をして先を急ぐ。最後の急騰を登るとすぐ頂上である。頂上に着いたのは12時20分であった。先客が三組いた。 頂上はそれなりに広い。中央に小さな石の祠がある。その傍に石で囲まれた三角点がある。この三角点は一等三角点である。頂上に着くと、みんなでいつものようにすぐに三角点にタッチした。そして奥の方に『武尊山山頂』の立看がある。左の方には御嶽山大神の石碑があり、右の方には方位板がある。方位板に近寄ってどの方向にどんな山があるか見る。周りは霧で真っ白だから、せめて方位板で方向と山の名前を確認し、展望した気分になる。 昼食! 25分ほど休んで下山する。12時45分であった。 下山は比較的楽だったが、やはり鎖場では気を抜くことはできない。緊張しながら降りる。 登るときには気がつかなかったが、セビオス岳とおぼしきところが見つかった。朽ちて転がったベンチのあとらしきものがあった。その近辺を回ってみると、小さな湿原らしき所もある。多分、ここがセビオス岳だと全員一致で、勝手に決めた。 あとは緩やかな下りを殆ど休むこともなく三合平まで。3時50分に登山口に到着。リフトに乗って武尊牧場駐車場まで。登山口、駐車場は晴れており、リフトからは遠く日光白根山、皇海山、赤城山塊が展望できた。 帰りは花咲温泉につかり汗を流す。運転の手前ビールで乾杯はできなかったが、楽しく歓談した。 高速に乗って家路につく。
きょうもまた、楽しい一日を過ごさせていただきました。 仲間に感謝!山にそして自然に感謝! |