庭に小鳥が来て遊んでいます。 以前、天声人語にあった竹山 弘の句『木犀の枝に目白の来はじめて雀は来ても来なくてもよし』を思い出す光景が、我が家の猫の額ほどの庭で展開されている。雀は、始終いるのであまり気にならないが、目白や四十雀、増して冬しか来ないジョウビタキに至っては、来て!来て!という思いである。 何年前からか庭の片隅に、旅行のときに買ってきた釜飯の丼が置いてある。夏は良くそこに来て水を飲んだり、水浴びをしたりしていた。この冬の時期にも水を飲みに来る。朝早くはまだ水が凍っており、その上に載って遊んでいる。氷が溶けると飲んだり、時々水浴びをしているときもある。寒かろうにと思うが、羽で水を掛けては身体を震わせて水を跳ね飛ばしている。 先日来、かみさんがミカンを半分にして小枝に挿している。ここに二羽の目白が寄ってきて、ミカンを啄んでいる。その喰いッ振りと言ったらすごいものである。よくお腹を壊さないと思うほどに次から次に啄んでいる。時々、お尻から出しているものもあるが・・・。今食べたミカンかと思うほどに啄む。 不思議なことに、ほかの雀、四十雀、その他の鳥は食べていないようである。 一日中見ていても飽きない光景である。
|