4月23日、群馬県西上州の南牧村にある四ツ又山と鹿岳に登ってきました。4月中旬から下旬にかけてアカヤシオがきれいだそうで、それを見に行きます。
天気は、翌日から雨と言うことで、朝は晴れていましたが午後からは薄曇りでした。
四ツ又山の登山口から四ツ又山、鹿岳までは道がありますが、鹿岳からの下山は木々岩峠方面に下りましたので、国土地理院の2万5000分の一の地形図には道の記載はありません。
案内書などには記載はありますが、『踏み跡も薄く迷う可能性があり、読図力が必要』と書かれています。ちょっと不安でしたが、かみさんと二人で決行しました。
総じて、目的のツツジはほぼ終わり、あまり咲いていませんでした。
四ツ又山ではそれぞれの頂上に石仏がありました。展望は抜群で、遠くの山々も見ることが出来ました。鹿岳への山道は雪も残っており、危険が一杯でした。鹿岳の一ノ岳、二ノ岳ともに見晴らしはよく、景色を堪能しました。
下山は木々岩峠方面に降りましたが、最初は前々日の雪が残っており急な崖の降りは神経を使いました。道は最初は踏み跡がしっかりしていましたが、高原への下山では道がなく地図とコンパスと勘との睨めっこでした。しかし、迷うこともなく無事に下山できました。
兎に角、すばらしい展望でしたし、ルートの難易度はそれなりに高いため登山技術もある程度必要だし(但し、注意をすれば大丈夫、じぇんとるまんとかみさんが行ける程度です)、ルートファインディングといい、短い行程にギューッと詰まった山行でした。いろんな意味で脳と体力を十分に使いました。
今回は『そのⅠ』として、四ツ又山登山口から鹿岳一ノ岳までを掲載します。
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・【山歩記】四ツ又山・鹿岳(かなだけ) 《そのⅡ》(04/26) 今回の行程:-
鶴ヶ島IC ⇒ 下仁田IC ⇒ 大久保地区路肩駐車場 ⇒ 四ツ又山(大久保)登山口 ⇒ マメガタ峠分岐 ⇒ 大天狗峠 ⇒ 四ツ又山山頂分岐 ⇒ 四ツ又山(P1) ⇒ 四ツ又山山頂分岐 ⇒ 四ツ又山(P2) ⇒ 四ツ又山(P3) ⇒ 四ツ又山(P4) ⇒ マメガタ峠 ⇒ 鹿岳鞍部 ⇒ 一ノ岳 ⇒ 鹿岳鞍部 ⇒ 二ノ岳 ⇒ 高原降下点 ⇒ 高原・木々岩峠分岐 ⇒ 木々岩峠・鹿岳登山口 ⇒ 路肩駐車場 ⇒ 道の駅オアシスなんもく ⇒ 下仁田道の駅 ⇒ 下仁田IC ⇒ 鶴ヶ島IC 4月23日 朝5時30分に自宅を出る。鶴ヶ島ICから高速道路に6時までに乗るためだ。
大久保PAに着いたが駐車場が分からない。数カ所それらしい場所はあるが民家の傍で、駐車していいかどうか分からない。少し引き返して南牧村の案内にある路肩駐車場に止める。下山してからの歩く距離が短くなるだけで、トータルは変わらない。
歩いて登山口に向かう。登山口のすぐ傍に広場がありそこが駐車場だった。登山口には木材で作った愛嬌のあるロボットみたいなものが立っていた。
沢沿いにしばらく進むと3段くらいのきれいな滝が落ちていた。しばらく登ると、また同じような滝が見える。沢が急である証拠だろう。登山口から20分ほどでマメガタ峠の分岐がある。分岐を過ぎてさらに20分ほど行くと大天狗峠である。四ツ又山と下郷と小沢と今来た大久保への十字路である。但し、下仁田町のHPでは、下郷への道は封鎖、小沢への道も通行するには条件付きらしい。ここからすぐ上の方に大天狗の石碑と小さな可愛ゆい天狗を彫った石碑がある。ことに天狗の石碑は気に入った。ヤシオツツジも一本だけ咲いていた。
ここから、いよいよ本番の登りである。が、30分足らずでマメガタ峠と四ツ又山頂への分岐に出る。山頂に向かう。2、3分で山頂に着く。山頂にはお公家さんみたいな石像が立っていた。そのむこうに先客が一人座っていた。挨拶をする。なかなか人なつっこいおじさんで、よくしゃべる。『ここが第1峰だよ』と、そして『二峰、三峰があり、P4まである』と教えてくれた。じぇんとるまんは、ちょっとふざけて『P5もありますか』。おじさん曰く、『P5はないんじゃない』。じぇんとるまんは歳を取ったせいか意地悪くなっている。『でも、不思議ですね。四つ又ならピークは五つなければならないですよね』と粘る。おじさんは少し困っていた。じぇんとるまんもよく分からないが、強いて言えば、どの案内書にもP1と書いてあるこの頂上の手前(分岐の手前)に小さな10m程のピークがある。さらに言えば、P4のあとに10mに満たない小さなピークもある。どちらかを入れると五つあることになる。
さて、展望は如何に・・・。
一口で言って『抜群』だ。目の前に、これから登る双頭の鹿岳、右側に浅間山、さらに右側にギザギザした鋸歯状の妙義山、さらに榛名山も見える。妙義山と榛名山の間に奥の方には雪を被った白い山並みが見える。おそらく谷川連峰だろう。しばらく眺めて、おじさんに『お先に!』と言って元の分岐に戻る。P2はP1を巻いてすぐの所である。ここには手前に烏天狗と炎を背負った不動明王の像が立っていた。さらに梵字が彫ってある丸い石もある。ここは、未だ枯れているとは言え周りは林で、あまり展望はきかない。さらに奥に進むとお公家さんのような像が立っている。山頂は狭く一方向だけ開けているが、展望は殆どない。
P3に向かう。ちょっとした登りだが、岩場が多く坂は急である。P3にも石像がある。修験者みたいである。奥の方には小さな石祠もあった。P3からの降りはガレ場。そして登りは岩場。P4は、ほぼP1と同じ高さであり、20mほど岩場を登る。ここには四ツ又山と書かれた標識と石祠だけがある。標識は何となく最後の一字が消されたような雰囲気である。ひょっとしたら『頂』という字が消されたのではあるまいか、といらぬ勘ぐりをしてしまった。ここからの展望はP1よりも劣るが、なかなかのものであった。
マメガタ峠へと向かう。緩やかな坂を降りやがて急坂になる。約200mを降る。いつものように、『折角登ったのに・・・。まだ、鹿岳にも登るのに・・・。』と思う。25分ほどで広々としたマメガタ峠に到着する。周りのみずみずしい若芽を見ながら小休止。身体に水を補給する。しばらくして鹿岳に向かう。これから、約300mの登り返しである。
時間は十分にある。ゆっくりとした足取りで登る。途中で山桜とアカヤシオのむこうに、大分大きくなった鹿岳が垣間見える。段々成長している。
小さなピークをいくつも超え、急坂をいくつも登り一ノ岳が目の前に迫ってくる。
一ノ岳の絶壁を右に迂回して、ロープのある狭い岩場の路の登りを登る。右の方は絶壁である。気持ちのよいものではない。最後の登りをよっこらしょっと終えると鹿岳の一ノ岳と二ノ岳の鞍部に着く。
休むことなく早速一ノ岳に向かう。どっちみちここに戻ってくるのだからと、ザックをデポして行くことにした。
痩せ尾根を少し行くと梯子がある。梯子にしては大きな丸太を使っている。その脇には道標があり、ここから高原(鹿岳登山口)へ降ることも出来る。一ノ岳にはこの梯子を登る。その上は岩の階段があるだけだが雪が残っていた。でも、思っていたよりも簡単に頂上に着いた。頂上はさほど広くはない。奥の岩の上に摩利支天の石碑が祀ってあった。その横を通って奥に行くといま登ってきた四ツ又山が見える。右の方には、手前の山に隠れているが荒船山の左のピーク(行塚山)と右のかまぼこ板のような平らな所と切り落ちた絶壁(艫岩(ともいわ))が見えた。反対の方からは二ノ岳が望める。二ノ岳の方が、少し標高が高いのでもっと見えるかもしれない。ということでコルに戻る。降る方が危ない。滑らないように注意しながらコルへ。ザックを背負って二ノ岳に向かう。
アッ!もうこんな時間だ。ダラダラととりとめもなく書いていたら時間がなくなっちゃった。これから、農作業に行かなければなりません。今回はここまでにさせてください。
次回は、二ノ岳への出発から掲載します。
続く!
農作業から帰ってから画像を入れたら、掲載するのが夜になってしまいました。いまから風呂に入ります。