コーヒーブレイク

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2015/05/08 15:14:44
【山歩記】長者ヶ岳・天子ヶ岳

 5月6日に、山梨県の田貫湖の近くの長者ヶ岳から天子ヶ岳に登りました。
 今回は山仲間と一緒です。いつもお世話になっているYさんに計画して頂き、連れて行ってもらいました。いつものメンバーにFさんの奥さんもご一緒されて総勢8名の賑やかな山行になりました。Fさんの奥さんの名誉のために言っておきますが、奥さんは非常に温和しい方です。賑やかなのはいつもの女子会のメンバーでした。男性群はそれに押されて、いつものように温和しいものでした(?)。
 田貫湖の傍の休暇村富士の駐車場をお借りして(事前に、Yさんが電話で了解を得ておられました)、そこからの登山です。
 急登でしたが、汗をかきかき長者ヶ岳に着くと、先客のハイカーが数組いました。その後で、途中で追い越したグループ(神戸から来たそうです)が登ってきて、またこのグループが賑やかなこと・・・。殆ど中国人の団体並みでした。先客はさっさと退散しました。我々も温和しく殆ど小声で話しながら休みました。
 登った直後は、富士山は霞んでいました。もう一つの一角から、北岳から間ノ岳、濃鳥岳、塩見岳、悪沢岳、赤石岳などの南アルプスがきれいに見えていました。それを見ている間に富士山もきれいに見えるようになりました。5月2日に石割山から見た富士山とは真反対の方向から見ています。
 一休みして集合写真を撮り、次は天子ヶ岳です。
 天子ヶ岳は、展望はありません。山頂から少し離れた所の一角から富士山が見えました。ここからの富士山も額にはまったような景色でした。
 ここで昼食を取り、あとは下る一方でした。そして休暇村富士の駐車場に到着です。
 帰りは、石割の湯で汗を流す予定でしたが、道が混んでいたので手前の紅富士の湯に入り身体を癒しました。
 ゴールデンウイークの最終日ですので高速道路が混むだろうと思い一般道を走りましたが、交通情報によるとあまり混んでいないとのことでしたので、相模湖から高速道に乗り思ったよりも早くに帰ることが出来ました。
 皆さんのお陰で、きょうもまた楽しい一日を過ごさせてもらいました。有り難うございました。


 今回のルート:-
 休暇村富士 (駐車場、トイレ有り) ⇒ 長者ヶ岳登山口 ⇒ 田貫湖入口分岐 ⇒ 長者ヶ岳山頂 ⇒ 上佐野、天子湖分岐 ⇒ 天子ヶ岳 ⇒ 白糸の滝分岐 ⇒ 天子の森 ⇒ 休暇村富士


 5月6日(水)晴
 今回もYさんの計画で、Kさんご夫妻、Iさん、そしてFさんと始めてご参加のFさんの奥さん、じぇんとるまん、かみさん、の8名での山行である。皆さん健脚揃いなので、じぇんとるまんとかみさんは『足を引っ張らないように頑張らなくては』と気負っての参加である。
 今の時分だと4時30分には既に明るくなっている。朝、4時50分にYさんに迎えに来て頂いた。そして某マーケットの集合場所へ。
 Fさんの車とYさんの車で圏央鶴ヶ島ICから高速道に乗り、河口湖ICに向かう。ゴールデンウイークの最後の日とて、降りは大丈夫だろうと思っていたらその通りで車の数は非常に少ない。登りの方もあまり走っていなかった。スーイ、スイと河口湖ICまで着いた。一般道も殆ど混むことはなかった。休暇村富士の駐車場には7時20分頃に着いた。前日にYさんが休暇村の事務所に、駐車場をお借りする旨の電話連絡をしてくれたそうである。相変わらず心遣いの行き届いたYさんである。この心遣いが世の中を円滑にするのだ。見習わなくてはといつも思う。
 早速用意をして歩き出す(7:32)。が、はて?どっちだ!?少し行ったところに看板があり、案内図が立ててある。皆で『フム、フム!』と確認してすぐに林道を歩く。10分ほどで登山道に入る。最初から急な坂である。しかも木段というか土留めというか横に渡した丸太が崩れていてなかなか歩きにくい。それでも周りの木々は新芽のみずみずしい緑に覆われており、ときにはアカヤシオ、ミツバツツジが色を添えている。そんな樹林の中をしばらく黙々と登る。黙々としているのも少しの間で、そのうち話始めるとなかなか止まらず賑やかになる。
 40分ほど歩いたところで見晴らしの良いところに出た。田貫湖入口からの道との合流地点である。ベンチもあり一休みには絶好の所である。太陽は東にあり、富士山はシルエットとして霞んでいる。その下に田貫湖が見えていた。身体に水を補給する。  5、6分休んで山頂を目指す。ここからは東海自然歩道で登山道の踏み跡もしっかりとしており歩きやすい。周りを見渡すと、左の方は下枝が伐採された杉の木が林立している。右の方は雑木林できれいな新緑に覆われて目にやさしい。井の頭と佐折との境界である登山道を挟んで左右ハッキリと別れている。急坂は相変わらずだが、時折平坦な路になる。ホッとする。やがて最後の急坂を登って、長者ヶ岳山頂に到着する。約1時間40分の歩程(休み含む)で、着いたのは9時09分だった。
 既に二、三組のハイカーがベンチで休んでいた。我々もザックを下ろす。
 山頂は中央に三角点の石柱があり周りにはベンチとテーブルがあり比較的広い。但し、周りは木が多く展望が良いとは言えない。東の一角が開けており富士山がみえる。しかし、残念ながら少し雲がかかったように白く霞んでいた。北西の方にも開けた一角があり、そこからは南アルプスがハッキリと見えている。みんなそちらの方に興味が行ってしまった。Fさんがそれぞれの山を同定してくれた。しばらく見ていたら、『富士山が見えるようになった』と言う声がした。今度は富士山を撮る。少し霞んではいるが新緑の木々の上に富士山が浮かんでいる。東側から見るよりも雪が少ないように思われた。それにしても、やっぱり富士山はきれいだ。『霞の裾を遠く引く、富士は日本一の山~♪』
 集合写真を撮ろう。富士山をバックにと思ったが、逆光でみんなの顔が暗くて見えない。仕方がないから三角点の所で寄り添って記念写真。
 20分ほどウロウロして休み、次なる山「天子ヶ岳」に向かう。
 一端百数十メートルほど下る。
 途中に珍しい花があった。地面から茎が出ていて、下から上までびっしりと花をつけている。上の方はまだ開いていない。じぇんとるまんは、あまりきれいだとは思わなかったが、珍しいのでカメラに納めた。花に詳しいKさんの奥さんも知らないそうである。
 また、何本も幹が出ている大きなブナの木があり、その新緑が何とも新鮮な緑で、ついカメラを向けてしまう。
そんな風景を見ながらゆるやかな坂道を下っていく。
 やがて、鞍部に出る。ここは「上佐野、天子湖」への分岐でもある。そして、これから急勾配を殆ど同じ高さだけ登る。落ち着きのないじぇんとるまんは、登る間もきょろきょろと周りを見回す。大きなブナの木と緑も多いが、所々にシロヤシオが咲いている。四枚の十字の葉の中央から伸びた茎の先端に黄色い小さな花をつけた可愛い花が咲いていた。Kさんの奥さんに訊くと「ツクバネ草」という名前だそうだ。
 そうこうしているうちに急に広い場所に出た。少し進むと中央に粗末な立て看板がある。『天子ヶ岳山頂 1330m』と書かれている。えっ、ここが山頂???皆訝しく思う。周りは木々に囲まれ全く眺望はない。強いて言えば、ミツバツツジがきれいに咲いているだけだ。少し進むと「展望台⇒」と書かれた看板があり、さらに「富士見台⇒」と書かれた看板もある。矢印はいずれも今来た方向を向いていた。展望台はなかったのに・・・!
 左の方に廻ると、この一角だけが開けている。新鮮な緑に囲まれ、額に入ったような富士山が飛び込んでくる。絵になる景色だ。振り向くと、木に寄りかかって座っている先客がいた。一人静かにこの景色を眺めていたようである。我々が行くとサッサと身支度して退散してしまった。何となく気の毒になり引き留めたが、『いえ、いえ』と言って去って行った。失礼してすみませんでした。元の広い場所に戻る。そこに曰くありげに一本の瓔珞ツツジが生えている。その謂われを書いた看板も立ててあった。そして、広場の隅には小さな石祠が祀ってあった。前には賽銭があるが中には何もなく空だった。
 さて、少し早いが広い所で昼食にした。
 最後に富士山をバックに集合写真を撮る。しかし、逆光になり皆さんの顔は陰ってしまう。一応撮るには撮ったが、念のため瓔珞ツツジの下でも集合写真を撮った。
 約1時間若の昼食を済ませて、丁度11時に下山開始。この下山が大変!危険な箇所はないが、滑りやすそうな急峻な坂で、設置されたロープに手を添えながら降る。が、所々にはツツジが映えていた。
 やがて坂も緩やかになり、白糸の滝の分岐に近づく。行く手に白い林道が見えてきた。まだ新しい林道である。しかし、分岐の標識も何もない。林道を横切った先にも路がある。下の方をよく見るとずっと下にも林道がありそうである。結局この林道は新しくできたもので、下の林道が分岐だろうと言うことで、急な坂を降った。案の定、分岐の標識がある林道に出た。一安心である。12時05分であった。ここまで来ればきょうの山行も終盤だ。
この林道を左に折れて、ルンルン気分で歩く。やがて、道は川に沿った舗装道路になる(この川は国土地理院の電子地形図には載っていない)。途中の路傍で蕨を摘みながら天子の森を経て、約1時間強を歩いて休暇村富士の駐車場に着いた。
 帰りはいつもの通り、近くの温泉に浸かって汗を流し、身体を癒す。
 ところが、今回は少しハプニングがあった。途中の一般道が、芝桜祭りとかでものすごい渋滞である。仕方なく予定の石割の湯よりも近くにある紅富士の湯に浸かる。そして帰路につく。高速道は案じていたよりも空いていて、予想していたよりもずっと早く帰宅出来た。

 かくて長者ヶ岳・天子ヶ岳の山行が終了しました。
 今回も天気には恵まれるし、楽しい山仲間の皆さんのお陰で、新緑を愛で、富士山を満喫できました。

   皆さん、有り難うございました。